ベトナム製高級家具について


本製品はベトナム南部の商業都市ホーチミン(旧サイゴン)の近郊ビエンホアにおいて製作されたものです。


●ベトナムの工芸技術について


 ベトナムはインドシナ半島東部に位置し、古来中国から強い影響を受けると同時に、南シナ海の交易の要衝として東西の文化も吸収し、独自の手工芸文化を発展させてまいりました。そして、中国やフランスの影響下にあった時代においても、それらの国の文化を吸収し、更に自国の文化に融合し、発展させてヨーロッパ市場における需要にこたえうる、技術とセンスを磨いてきました。
ホーチミン市はフランス統治時代より発展した都市で、かつては“プチパリ”と呼ばれ、コロニアル様式の建築の点在する、街路樹の美しい市街が今も残っています。この市街を作り上げた職人たちの技術はもちろん今も健在です。
本製品の故郷のビエンホアは、特にカトリック教徒の多数居住する地域で、市内には百を越すともいわれる多数の教会があり、フランスと東南アジアの文化の融合を色濃くただよわせ、この町の洋家具を始めとする工芸技術の伝統の深さが感じ取れます。


●原材料(アジア産ローズウッド)について

本製品はインドシナ半島産出のローズウッドを原料としております。
これまで、ヨーロッパ特にフランスにおいてはブラジル産ローズウッドが高級家具材として珍重され、ベルサイユのルイ14世の玉座を始めとして多くの高級家具の原料とされてきました。
しかし、華麗な雰囲気を持つブラジリアンローズも、近年では幻の材と呼ばれるほど希少なものとなってしまっております。
本製品の原料となる、ベトナム・タイ・ラオスにおいて産出するローズウッドは、アジアのローズウッドとして名高く、その甘い華麗さにおいてはブラジリアンローズウッドと比肩されるものです。


●デザインについて

これまで述べました通り、ベトナムにおいてはフランスを始め各国の影響を受けながらも、それらを自らのものとして発展させ、ヨーロッパ市場にも受け入れられる技術とセンスを磨き上げてきました。
本製品もベトナムにおいて培われた、技術とセンスにもとづいて作られ、ヨーロッパ市場でさらに磨かれたアンティーク風の高級感あふれる製品です。


●価格について

ベトナムの人件費をはじめとする、諸物価の安さを反映し、どうレベルの原材料及び技術によるヨーロッパ製品からはとても考えられない価格でご提供できるものと考えます。